医療という職場は一般の仕事とは違った面があります。
自分の知力と体力を提供し、その対価として報酬を受け取るということは同じですが、「人間の命にかかわる」という点において大きな違いがあります。
もちろんどのような職種の仕事であろうとも真剣に取り組むのは当然ですが、少しの気の緩みが大きな事故につながることがあります。
また、患者さんの容態というのは突然変調をきたすことがあります。
一般の仕事でも「お客様を第一に考えること」は重要ですが、医療という現場はその重要性がより大きなものとなっています。
例えば、ほかの作業をしているときに緊急の呼び出しを受けたときは自分の都合よりも患者さんの都合に合わせるのが一番大切です。
そのような現場で働いていますと自ずと「働き方」について考えるようになります。
正しくは「考えなければいけない」となります。
その理由は、仕事を完了できないからです。
「働き方」を単純に説明しますと仕事の順番を決めることと言っても過言ではありません。
人により仕事の速さに違いがありますが、その違いを埋める方法として仕事の順番があります。
これを事前に決めておくことで働き方は改善されます。
最近は「働き方改革」という言葉がマスコミをにぎわせていますが、これは無駄をなくして効率的な作業をすることで労働時間を少なくすることです。
労働はとても大切ですが、プライベートの時間も充実した時間を過ごすことができて初めて経営側にとっても現場で仕事に従事にしている人にとっても改革が可能になります。